教えて!クライアントとの正しいお金の取引

収入に直結するお金の取引や書類の書き方をレクチャー

フリーランスにありがたい「ファクタリング」の請求書買取型と保証型の違いについて

フリーランスにとって怖いのは、売掛で行った仕事の売掛金が回収できなくなることです。収入が入らなくなり事業が立ちいかなくなる危険さえ出てきます。ここまで行かなくても、売掛債権というのは支払期日が1か月から3か月くらい遅くなりますので、現金を手に入れるまでが長く、資金繰りに困ってしまうこともあります。

こうした時に役立つのが請求書を現金化できるファクタリングです。ファクタリングには、買取型と保証型の2種類あります。買取型というのは、売掛債権をファクタリング会社が買い取って、すぐに現金化してくれるものです。手数料を差し引いた売掛金を支払ってくれますので、事実上期日を前倒しすることができます。

資金調達を早く行えるので、キャッシュフローを改善できるのがメリットです。一方で、手数料がかかりますので、実質的に得られる収入が減ってしまうというデメリットもあります。

保証型のファクタリングとは、売掛をした相手が支払いをする前に倒産してしまったなど、売掛を回収できなくなった場合に、売掛金分のお金を保証してくれるというサービスです。事前にファクタリング会社と契約を結び、保証金を支払っておきます。

回収不能となった時にも確実に債権分の資金を得られるので、収入を減らさずに済みます。一方で、売掛金を問題なく回収できた場合は、保証料が無駄になってしまいます。そのため、売掛先の経営状況が危ないとか、以前に回収遅れがあったなど、危険を感じた時にのみ使うサービスと言えるでしょう。