教えて!クライアントとの正しいお金の取引

収入に直結するお金の取引や書類の書き方をレクチャー

知っておきたい請求書作成と送付のルールとマナー

フリーランスとして独立したら、報酬の請求なども全部自分で行うことになります。請求書を作るにも一定のルールや習慣といったものがありますので、前もって覚えておきましょう。まず、請求書に記載すべき内容については必ず含めましょう。税制上必要とされる項目としては、クライアントの氏名や企業名と、自分の氏名もしくは屋号があります。また、請求書の発行日と支払期日を年月日で記載します。発行日は納品日ではなく、通常はクライアントが指定する締め日を記載するものです。

さらに、品名などの取引内容を記載します。特に決まった書き方はありませんので、クライアントに聞いてどんな取引名が良いのかを確認すると良いです。そして、請求金額も書きます。消費税があるのであれば、消費税分も記入します。

これらの項目は必須ですが、これだけだと相手には分かりづらいこともあります。そのため、自分の住所や電話番号、メールアドレスなども記入しておくと良いです。さらに、売掛で報酬を後日振り込んでもらうのであれば、銀行口座情報も記載しましょう。

請求書の原本を送る場合、封筒に入れて送ります。通常はA4サイズの用紙を使って、三つ折りにして封筒に入れます。その際には、印刷されている側が内側になるように折り、開いた時に文書のヘッダーが見えるようにするのがマナーです。さらに、請求書を封筒に入れる際には、文書の右側が開封口の方に来るよう入れるのもマナーとして扱われています。こうした点を押さえて請求書を送れば、相手方に良い印象を与えられますので、ぜひ実践してみましょう。

フリーランスにありがたい「ファクタリング」の請求書買取型と保証型の違いについて

フリーランスにとって怖いのは、売掛で行った仕事の売掛金が回収できなくなることです。収入が入らなくなり事業が立ちいかなくなる危険さえ出てきます。ここまで行かなくても、売掛債権というのは支払期日が1か月から3か月くらい遅くなりますので、現金を手に入れるまでが長く、資金繰りに困ってしまうこともあります。

こうした時に役立つのが請求書を現金化できるファクタリングです。ファクタリングには、買取型と保証型の2種類あります。買取型というのは、売掛債権をファクタリング会社が買い取って、すぐに現金化してくれるものです。手数料を差し引いた売掛金を支払ってくれますので、事実上期日を前倒しすることができます。

資金調達を早く行えるので、キャッシュフローを改善できるのがメリットです。一方で、手数料がかかりますので、実質的に得られる収入が減ってしまうというデメリットもあります。

保証型のファクタリングとは、売掛をした相手が支払いをする前に倒産してしまったなど、売掛を回収できなくなった場合に、売掛金分のお金を保証してくれるというサービスです。事前にファクタリング会社と契約を結び、保証金を支払っておきます。

回収不能となった時にも確実に債権分の資金を得られるので、収入を減らさずに済みます。一方で、売掛金を問題なく回収できた場合は、保証料が無駄になってしまいます。そのため、売掛先の経営状況が危ないとか、以前に回収遅れがあったなど、危険を感じた時にのみ使うサービスと言えるでしょう。